齊藤　卓也 SAITO Takuya

法人を中心に約40社を担当していますが、こんなに様々な業種の社長と経営について直接話ができる仕事というのは、他にはあまりないと思います。相手も経営のプロ。これまで長く会社を経営してきた経験や実績を尊重しつつ、会社成長のためにどんなサポートができるかを考えるのが、私たちの役目です。経営者の中には、会社のこと、資金繰りのことを考えると夜も眠れないという方もいますので、少しでもその不安を取り除けるように、先を見越したアドバイスを日頃から心がけています。

印象に残っているお客様は、起業1年目のある経営者。事業は順調でしたが、会社の経理や会計について、まったく分からないまま始めてしまったらしく、会社も自分の財布も一緒という状態。そこで、会社のお金の管理から会計、税務に至るまで、丁寧にお教えしたところ、とても感謝していただき、今でも食事に誘われるなど良い関係を続けています。

私がこの仕事を始めたのは、20代後半になってから。新卒で入社したのは金融機関で、そこで融資担当をしていたとき、お客様の確定申告書や決算書を見る機会が多々ありました。審査が通らない場合には融資をお断りするだけで、経営改善に向けた助言をするわけでもない。それなら、その根本となる経営の改善ができるようになれば、お客様の役に立てるのではと、この業界に興味を持ち、会計税務の道を目指すことに。

最初に勤めたのは、習うより慣れろという昔ながらの慣習が残っている事務所で、長年働くスタッフも多い。上が詰まっていて、何年経ってもメイン業務を担当できないというジレンマもあり、転職を決意。面接後、すぐに連絡をいただけたのがとても好印象で、この事務所でお世話になることを決めました。

2年でリーダーに昇格し、スタッフの教育やチームマネジメントを任されています。管理職の経験はなかったため、現在、マネジメントを勉強中といったところです。
プレイングマネージャーとして、お客様を担当しながら社内にも目を向けるというのは、正直大変に感じることもありますが、自分が指導していたスタッフが成長して、今ではパートさんを教えている。その姿を見ると嬉しくなります。

当事務所は未経験入社が9割。40代の代表を筆頭にスタッフも20～30代中心と若く、人間関係も良好。役職や社歴に関わらず自由に意見が言えるオープンな社風で、みんなで協力して事務所を成長させていると実感が持てるのもいいですね。